No.2165 |
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From: "Hidenori Narita"
Date: Mon, 21 Jun 1999 12:43:50 +0900
Subject: [shogi]名・6・柏(その2
(その2)
19:21
大盤解説会の再開は19:40との事。よしよし、空いているうち
に良い席を取ろう。僕は前から2列目の一番右に座った。この種の
大盤解説会は、2日目の18:00から始まるのが普通のようだ。
なんと言ってもアマチュアファンにとっては夕食休憩後が面白い。
局面もどんどん動くし。塩谷さんも書かれていたように、それまで
はプロにとっても難しすぎて、解説する方もうーん、うーん、状態
になりがちなのである。この柏会場でも18:00に大盤解説会が
始まった。18:00から休憩時間になるまでの約1時間、昨日の
第一手から現在の第70手までを先崎君が解説したものと思われる。
次の一手の候補も先崎君が提示したものだろう。この局面までの
解説も聞きたかったなあ。でも、今日寝坊した本人の自業自得か。
(僕は一日フレックス、この日の出勤時間は9:30だった。)
19:37
先崎君が大盤近くに現れる。思っていたより彼は背が高い。(当日
配布された資料によると、169cm。)若いサラリーマンっぽい
男性が先崎君とならんで写真を撮っている。なんとミーハな。僕も
カメラ持ってくりゃよかった。
19:40
あっという間に、大盤解説会再開時間に。毎日新聞社のスタッフが
次の一手の集計結果を発表。①35名、②6名、③2名、④25名。
正解者の中から抽選で5名の人に扇子(今回の名人戦記念扇子)が
プレゼントされるらしい。もしも②だったら扇子をほぼゲットか、
と思いきや正解は①番。先崎君が35枚の応募用紙から5枚を抽選
して、当選者に扇子を進呈。
(先崎君)「当たらなくても僕を恨まないで下さいね」
扇子を受け取りながら先崎君と握手をしていく人もいた。うーむ、
あれは『僕にも幸せを分けて下さい祈願』か。
(先崎君)「あとで気づいたんですが、■5三歩もありましたねえ。
この方が良かったんではないですかあ?」
僕に取ってはどちらでも同じ。イモのような②■1六歩でなければ。
大盤解説会の壇上には、おそらく将棋連盟から持参したのであろう
大盤が、沢山のコンクリートブロックの上に堂々と乗っていた。
セッティングまでの苦労の跡が見受けられる。今回の解説会は、
毎日新聞社のスタッフ以外に、解説役の先崎7段と、大盤の駒を
移動する役の奨励会生3段の2人にて行われた。3人とも立ちっぱ
なしで、先崎君は喋りっぱなし、奨励会生2人は先崎君の解説に
従って駒を動かしていくのであるが、この駒と言うのが磁石で大盤
にバシっとくっついている為、動かすのが重労働。おまけにその
都度奨励会生は足元のブロック&大盤支え部品をまたぐ必要があり、
さぞかし若い2人も大変だったと思う。僕は結局4時間半座りっぱ
なしで疲れたぞ、と思っていたが、彼らの疲労度は僕の比では
なかったであろう。柏会場へは、指し手はFAXで送られてくる。
先崎君はFAXの感熱紙の棋譜を見ながら、指し手を読み上げて
いく。奨励会生2人もそれに応じて駒を動かしていく。81手目の
■2四金までが届いている。
(先崎君)「□5六銀をやってみましょう。これでなんとか
(後手が)戦える変化を捜してみましょう。」
20:15
82手目□2七飛~86手目□2四飛成、とFAX。
(先崎君)「谷川さん、すごい辛抱ですね。こんな谷川さん、これ
まで見たことがないです。この□2四飛成じゃ勝てないような
気がする。普通の人間じゃ勝てない。大山さんなら判らない
けど。これで勝てれば、谷川さんも大山さんの領域に入って
きたという事になるんですかねえ。」
20:40
93手目■6一飛の局面を前に。
(先崎君)「後手(谷川君)のやり手を考える気がしないです。
どうやっても(後手が)敗勢になる。これで後手が勝つという
展開は、着地失敗の時のみでしょうね。寄せに行って寄らな
かった時。この場合のみ逆転でしょう。」
やはり駄目かなあ、という気になる。僕の目から見ても、大差。
21:00
相変わらず先崎君はしゃべり通し。いろいろな変化をやってくれる。
観客席からのリクエストにも応えて、
「じゃあやってみましょう。」
「それはちょっと。なんせ僕は将棋18年やってますので。」
「僕はどっちが勝っても良いんです。応援している方が勝ったら
給料が上がる、というなら話しは別ですが。」などなど。
さすがの先崎君も、この後2時間も続くとは思っていなかったろう。
21:15
97手目■4一飛成、98手目□4四歩、と指し手がFAXされる。
(先崎君)「悪い局面でも頑張る。頑張れなければポカ勝ちもしな
い。僕なんかはポカ勝ちはそれまで頑張った自分へのご褒美だ
と思っている。ポカ勝ちはそれまでの頑張りのおかげ、だと。」
そうそう、これこれ。ブリッジも同じだ。先崎君もいいこと言う
じゃない。ブリッジも切れては駄目だ。粘り強く頑張っていくうち
に、勝機が出てくるのだ。
(その3に続く)
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キヤノン株式会社 取手事業所 映事品質計画1課 成田秀則
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