NEC杯レポート Part 23
成田です。
NEC杯レポート(その23)です。
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12.予選第10ラウンド(vs CANADA Litvack 戦)
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の続き第2弾です。
我々のテーブルでNSに座った Hughes−Litvackペアが使用して
いたアグリーメントは、おそらくこのような大きな試合でしか使用
できないだろうし、もしそうであっても日本で使用しているペアは
あまりいない。(トップレベルでは唯一、田多井−原ペアくらいか
と思う。)貴重な経験ができた、幸せものだ、なかなか面白い取り
決めだ、今度合宿で試してみよう、などと思ったのは、もちろん試
合終了後。当日の現場では成田は少なからずアタフタしたのを覚え
ている。なにしろ試合開始直前に突然説明されたのだから。
最初の1番ボードでNのプレーヤがディーラで「パス」しただけ
なのに、Sに座っているLitvack さんは顔をしかめて成田のほうを
見ながら「アッラート。ナット、オープニングハンド。」と言うの
だ。成田は相手のコンベンションカードの該当部分を指さしながら
「要するにNは『0-4HCPでno Ace,no King』というハンドでも
無いという事ですね?」と念のために確認した事を覚えている。
こちらのテーブルは#1から始まった。例の9番ボードまでの8
ボードの自己エスティメイトは「パーシャルで2つが取りでバルの
ゲームボード1つが取られで、トータルではイーブン」であった。
(実際には約10IMP負けていたのだが)そういう状況で Litvack
さんが果敢に勝負に来たのだった。9番でGOING が少しリードした
かなという状況で、次の11番。
Rd10−#11 <どちらがサクッっているの?>
109742
双方ノンバル J9873
KJ
10
Q 85
AKQ4 652
A107542 63
32 AKQJ65
AKJ63
10
Q98
9874
成田 Hughes 阿部 Litvack
W N E S
2D 2D=マルチ。
3D 4H 5C P 4H=Pか4Sを言え。
6C 6H Dbl 6S 6H=Pか6Sを言え。
Dbl P P P
なんとEW側には5Cすら出来ない。NS側には4Sが出来る。
どういう事かというと、あわせて25HCPのEW側がサクリファ
イスする側なのである。でもビディング中はそんな事など皆判らな
い。結果的には Litvackさんの2Dオープンは大外れであった。
じゃあ何が良かったのか。1Sオープン?否。答えは裏テーブル
のビディングだ。
ゲラー 荻原
W N E S
P
1D 2D 3C 4S 2D=マイケルス。
P P P
そうか。このようにビッドすれば、NS側が強いサイド、EW側
がサクリファイスするサイド、という事になるらしい。
GOINGチームはこのボードで12IMPを獲得した。
結局9番と11番の2つがきいて、GOINGチームは39IMP−24
IMP、18VP−12VPで勝ち、予選通過を確実にした。
(注)9番ボード:
裏のテーブル =4Hノンダブル2ダウン。−100。
こちらのテーブル=4Hリダブル 2ダウン。+600。
GOINGに+500点。+11IMPをゲットしていた。
(つづく)