NEC杯レポート Part 22

成田です。

 NEC杯レポート(その22)です。

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12.予選第10ラウンド(vs CANADA Litvack 戦)
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 さあ、最終戦である。試合開始前にゲラーさんより忠告が。
「相手チームは勝負してくる可能性があるので気をつけるように」
そう、CANADA Litvackチームは第9ラウンドでUSAチームに大敗
(4VP−25VP)し、9位に落ちていたのだ。我々とも10V
P差。20VPくらい取って勝ちたいところだったと思う。成田は
あまり細かい計算はしなかったので、実際に10VPも離れている
事も知らなかったが、「引き分けで良い。15VPで良いんだ。」
という気持ちで試合にのぞんだ。(山田彰彦さんからのすれ違い時
の情報を信じて)

 この試合は何と言っても次のハンドだ。この9番ボードの結果が
本試合の行方を占ったと言っても過言ではない。
(1ラウンドは全16ボードで、9番ボードは9番目にプレイ)


Rd10−#9 <リダブルウ〜>
       K9
EWバル   AJ975
       K83
       1082
AQ65432      10
−−           108632
J6           A1095
J754         Q96
       J87
       KQ4
       Q742
       AK3

 成田  Hughes 阿部  Litvack
 W   N   E   S    1H=後述。
     1H  P   2D   3D=3+枚、まともな
 2S  3D  P   3H      オープンだった。
 P   3S  P   3NT  3H=F1。
 P   4H  Dbl RDbl
 P   P   P

 4Hxx by N。OL=スペード10。

 成田のスクリーンメイトは、キャプテンのMr.Litvackだった。
でも成田は(その時はたぶん緊張していて)彼の名前を確認せずに
16ボードを戦った。阿部−成田が対戦したペアは、風変わりな取
り決めをしていた。システム全般はブルークラブスタイルで、ビッ
グクラブ、4枚メジャーオープン、カナッペ(より長いスートがあ
るならそれはクラブ)、ナチュラル2Cオープン、マルチ2Dなど
で、ここまではそんなに変では無いのだが、次のアグリーメントが
非常に新鮮であった。

 「不利なバル関係以外の1stハンドか3rdハンドでの1D/1H
  /1Sオープンはそのスートには4枚以上だが2ウェイ。
  『普通のオープンハンド』か『0-4HCPでno Ace/King』か。」

 従って#9ボードでの1Hオープンは、ハートは4枚以上だが、
すごーく弱いハンドかもしれない。このNのポジションでは、パス
を含めて何を言っても「アラート」攻撃が来る。

 成田は「Nがウルトラ弱いハンド」の場合に備え、こんなハンド
(ディフェンシブバリューが無い)でも2Sと介入した。Hughes
さんがSの3NTビッドをパスしていたらおそらく3NTはメイク
してGOINGチームはこの試合敗退し、試合終了度にかなり寒い状況
に陥った可能性が高い。でもそうはならなかった。
 Nの4Hへのテイクアウトに阿部さんがダブル。ビディングカー
ドが乗ったトレイがこちら側に移動してきてから、Litvackさんの
長考が始まった。かなり長かったなあ。いつだったか、日本リーグ
で中村嘉幸さんが5Dをリダブルした時と同じくらい長かった。
(あの時は5Dリダブルメイクでノンバルなのに800点も取られ
たっけ。)Litvackさんの長考の理由は「リダブルをしようとして
いる」に決まっている。成田は覚悟を決めてLitvackさんの最終判
断を待った。

 オープニングリードをスペードAで勝つと、Nは9をフォロー。
成田は一安心してスペードの3をリターンし阿部さんがラフ。この
時は心から「Aを持っていた」ことに感謝した。阿部さんはほとん
どノータイムでクラブ6にシフトして、この後ダイア2つとクラブ
1つを我々が取って2ダウン。+600点を獲得した。

(つづく)