NEC杯レポート Part 12

成田です。

 NEC杯レポート(その12)です。

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8.予選第4ラウンド(vs Defending Champs 戦)
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 Defending Champsチームとは、前回優勝の久富チームだ。ただし
今回は久富さんは1回も出場しなかったが。「今後久富さんは大き
な試合には出場しない」という噂もある。残念な限りだ。という訳
でDefending Champs のメンバーは実質5人であった。井野さん、
今倉プロ、平田隆彦さん、陳さん、寺本プロである。細かい補足を
すると、昨年優勝の久富チームメンバーから宮国さんが外れて平田
隆彦さんが換わりにメンバーとなっている。ご存じのように、この
5人チームで昨年(1999年)の高松宮杯を優勝している。なお、
宮国さんは今回はオリンピアードオープン日本代表チームの一員と
して招待出場していた。

Rd3−#1 <えいっ!>
       A42
双方ノンバル 7
       J108754
       A98
95           J876
K1095         AJ6432
AK2          63
K763         2
       KQ103
       Q8
       Q9
       QJ1054

 成田  井野  阿部  陳
 W   N   E   S
     P   2H  P   2H=Weak。5-10 HCP。
 4H  P   P   P

 第4ラウンドの最初のボード。ウィーク2のあとはOGUST という
約束だったが、成田はノーチェックで4H。どんなハンドでも4H
メイクのチャンスがあると思ったのだが、アタリだった。OGUST を
使っていたら3Hで止まってしまっただろう。止まるつもりが無い
のなら、相手に情報を与えるよりもすぐにゲームビッドをした方が
良い。もしかしてプリエンプティブビッドになっているかもしれな
いし。反対側のテーブルではWに今倉さんが座っていたが、なぜか
3H止まりだった。今倉さんの得意なコメント「作り目半分、サク
リファイス半分」というハンドだと思ったのだが。裏はマルチ2D
からの展開で止まったのかもしれない。
 阿部さんの2Hはスペード4枚を持っているが、成田がもしこの
ハンドを持っていても2Hオープンだ。この辺は人によって意見が
分かれるところだと思うが。でも井野さんと陳さんは「Eが4枚ス
ペードだった事」を誉めていた。その理由は「もしEのスペードが
3枚以下なら4Hはダウンしているから」らしい。

 GOING に幸先よい6IMPが入った。6−0。


Rd3−#2 <リード命!>
 次のボードはオープニングリードの問題。あなたはEです。
   KJ1092、42、872、K109

 成田  井野  阿部  陳
 W   N   E   S
         P   P
 P   1NT P   2C   1NT=15−17。
 P   2H  P   4H
 P   P   P

 NSバルでビッディングは上記のとおり。
 あなたの選ぶオープニングリードは?

       Q5
       KQ105
       AK6
       J864
A876         KJ1092
986          42
J93          872
Q32          K109
       43
       AJ73
       Q1054
       A75

 実戦では阿部さんはハートリード。井野さんはすぐさまハートを
3回狩り、ダイアの4枚目にハンドのスペードをディスカードして
メイクである。スペードのリードのみダウンだった。でもスペード
リードは非常にしにくい。スペードリードは「のみ出来リード」と
なる可能性が高そうだからだ。だから成田はこのボードはプッシュ
と楽観的に考えていた。
 しかしながらGOINGは11IMPを失った。裏はEの3S2ダウン。
Eの寺本プロがウィーク2Sかマルチ2Dでオープンしたものと推
測する。やられた。もしNSが4Hをビッドしてもスペードリード
でダウンするのだから。瞬く間に逆転。6−11。そしてこの後は
再逆転どころか、どんどん差が開いていくばかりであった。

(つづく)