NEC杯レポート Part 13
成田です。
NEC杯レポート(その13)です。
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8.予選第4ラウンド(vs Defending Champs 戦)
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の続き第2弾です。
#3から#6はほとんどプッシュボードでそれぞれ1IMP ずつ
得点して7−12。
Rd3−#7 <セミ・ウルトララッキー>
3
双方バル Q9
Q83
10975432
K74 AQ65
KJ108764 A532
7 A1062
KQ 6
J10982
−−
KJ954
AJ8
成田 井野 阿部 陳
W N E S
P
1H P 2NT 3D 2NT=Jacoby。15+ HCP。
P P 3S P
4C P 4D P
4NT P 5C P 4NT=RKC。
6H P P P 5C =0or3 keycard。
このボードはビディングが全てであった。6Hのプレイは簡単だ
から。陳さんの3D介入はバルでは勇気あると思うが、ダブリ殺さ
れないならリードショーイングビッドとして有効に機能するので、
結構うまい。そうか、陳さんは阿部−成田ペアがニワカペアである
ことを知っているので、ダブられる可能性は低いと読んだに違いな
い。この3Dに対し成田は困った。陳さんがパスなら3Dとシング
ルトンを示すつもりだったが、3Dと入られたらどういう行動をと
れば良いのだろう。もちろん阿部さんとは何も約束が無い。ダブル
というと、阿部さんに「ダイアに多少のバリューがあるペナルティ
パスしても良いハンド」ととられるかもしれない。成田は迷った末
パスした。そして阿部さんの3Sに対してまた困ってしまった。
本当は4NTとRKCを使いたいのだ。でも成田は第1ラウンドの
あの「ウルトララッキー」ハンドを思い出してしまったのだ。もし
4NTと聞いて「5S=2キーカードとハートQ有り」と返って来
たら2エースの無い6Hに行ってしまう。では4Dと続けるのが良
いか?でも4Hと返って来たらどうする?4Sか?成田はニワカペ
アでの「微妙なキュービッドを交換してスラムビッド」というのは
非常に難しいと思っている。一番誤解が無いのがRKCだ。成田は
意を決して4Cと言った。この場面での自分の心理状態を良く覚え
ていないが、阿部さんが4Dと言っても4Hと言っても結局4NT
とビッドしたような気がする。5Sと返ってきたら謝るつもりで。
阿部さんも第1ラウンドでRKCを使ったし、今回の阿部さんの
ハンドはジャコビ2NTビッドの強いハンドなのだ。結局成田の
心配は杞憂に終わったが少なからずラッキーだったと思っている。
はたして同じテーブルにいた残りの3人のうち、この時の成田の悩
みを判ってくれた人は何人いたのだろうか。
このボードはプッシュ。
#8はゲームのオーバートリックの差で、GOINGに1IMP。
ここまで8−12。
(つづく)