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From: nari@tvq.canon.co.jp
Date: Fri, 14 Apr 2000 12:20:12 +0900
Subject: [BR]NEC杯(その30)
成田です。
NEC杯レポート(その30)です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
14.準々決勝第1ラウンド(vs Defending Champs 戦)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
の続き第7弾です。
●QF−Rd1−#15 <リボーク>
86
NSバル Q10986
K84
J94
A543 Q109
K542 7
Q 109752
Q653 K872
KJ72
AJ3
AJ63
A10
成田 井野 阿部 寺本
W N E S
1D
P 1H P 2NT
P 3NT P P
P P
コントラクト:3NT by S。
とても恥ずかしいレポートとなるが、自分に鞭打って正直に報告
することとする。敢えてこのボードを報告する理由は、裏のテーブ
ルでEWが上手くやったことを報告したいからだ。決して成田がリ
ボークしたことを喜んで報告したいからでは無い。ま、こんな事も
あったんだぞお、というおまけ報告。
成田はSの1Dにダブルで介入する事も一瞬考えたが、結局パス
した。バル関係は良いが、ダイアQを入れて11HCP、スポット
カードも小さいのがその理由だった。その後は流れるようなビッド
で3NT。井野さんがハートの5−3フィットを捜さないで3NT
とビッドしているところにも注目。もしクラブが「xxx」でダイ
アが「KQx」なら4Hを捜すビッドをしたのだと思う。
成田はクラブ3をリード。クラブJ→K→Aとなった時点では
成田はリードが大正解だったかと思った。寺本プロはこの後ハート
A、ハートJ→Q、ハート10→K(W)となる。成田は意気揚々と
クラブQと取るが、Sからクラブ10が出てきて一瞬がっかり。でも
よくよく考えると、Sにクラブ10が無いのなら最初にダミーから
クラブ9を出すのが普通のプレイだから、当然の展開とも言える。
続いてクラブx→クラブ9(N)。
86
98
K84
−−
A543 Q10
4 −−
Q 10975
5 7
KJ7
−−
AJ63
−−
ここまでNS側の4勝2敗。寺本プロが少し考えている間に成田
はダミーのハートを走られた時に何をディスカードするかを事前に
準備した。そう、カードをつかみやすいように「リー牌」し直した
のだ。チビスペード2枚を一番右側に。そしてダミーからハート9
が出てきて成田はスムーズにスペード5捨て、次にダミーからハー
ト8が出てきて阿部さんがフォローした直後に、成田は気づいた。
「なんで僕のハートが突然ダミーの枚数と同じになっているんだ」
成田は寺本プロに向かって「リボークしたようだ」と言った。まあ
寺本プロも注意して見てればその前に判っただろうが、まあそこま
で対戦相手に気を遣う必要は無い。確か寺本プロと成田が一度ずつ
「ディレクター!」と言ったような気がする。こちらのスクリーン
側にはキビツアーが4人いたが、かっこ悪いったらありゃしない。
おまけにもしかしたらこのリボークが原因で、出来もしない3NT
がメイクしてしまうって事だってあるかもしれないのだ。(可能性
としては非常に少ないが。寺本プロが17HCPの時くらい。)
成田の精神状態はかなり不安定なものだった。そんな時キビツアー
の一人が中腰になって手を挙げて「ディレクター!」。ぎゃー、
観客の人は手を挙げるくらいで良いんだよお。もおー、よけいな事
はやめてくれよ、南雲君。
結局、Sは実際に取ったトリックの9トリックにリボークによる
調整トリックの1トリックを加え、4メイク。成田はホッとしたと
同時に、ラス前のボードで良かったと思った。
引き続き、裏テーブルでの出来事。
再び#15 <雑音>
86 (ハンドは再掲)
NSバル Q10986
K84
J94
A543 Q109
K542 7
Q 109752
Q653 K872
KJ72
AJ3
AJ63
A10
平田隆 ゲラー 陳 荻原
W N E S
1D
Dbl 1H 2C Dbl SのDbl
3C P P 3H =サポートダブル。
P P P (ハートが3枚)
成田が介入しなかったWのハンドで、平田隆彦君はDblと言っ
た。これは結果的に大正解だった。EWはバル関係が良いのをイイ
ことに「雑音」入れ放題。Sが最終ジャッジで「クラブA10」のみ
の18HCPで3NTとビッドする事を思いとどませるには、十分
すぎる効果があった。陳さんの2Cはまあ普通っぽいが、Wの3C
には注目。まだどちらのサイドが強いのかが明らかで無いタイミン
グでの3Cだが、サポートダブルというコンベンションのおかげで
「もしWが強かったら『リダブル』というビッドがある」という
理由から、3Cというビッドを一種のプリエンプティブビッドの様
に使用したのだと思う。まだWが3Cではなくパスだったら、Nの
2Hに対してSは2NTと再度ビッドできるのでリカバリー可能な
のだが。うまくやられた。バルのゲームルーズでGOINは10IMPを
失点した。
最近ゲラーさんから聞いたところによると「このようなSのポジ
ションでは、サポートダブルよりも2NT(=強いハンド)のビッ
ドを優先することにするほうが良いのでは」という事だった。そう
かもしれない。また「グッドバッド2NT」ユーザーは、「ここで
の2NTはグッドバッド2NTでは無い」という取り決めも必要と
なるので注意が必要だ。
このように「ライトビッド?」も使いようによっては武器になる
のだ。だからライトオープンだって使いようによっては大きな武器
になると思う。成田はあまり真似が出来ないが。
さあ、あと1ボード。
(つづく)
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