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From: SHIOYA Makoto
Date: Fri, 25 Dec 1998 11:25:28 +0900
Subject: Acol #9 [BR]
エコールシステム入門−その9
<レスポンダーの2回目のビッド>
4回目のビッドがされる頃には、シークエンスの種類は数限りなくある。こ
の章では、主としてレスポンダーの2回目のビッドのフォーシング、ノンフォ
ーシングについてオープナーのリビッドと関連させて、次の順番で検討してい
く。
1 オープナーの1NTリビッドに対して
2 オープナーの2NTリビッドに対して
3 オープナーの3NTリビッドに対して
4 オープナーのレイズに対して
5 オープナーのミニマムレベルのリビッドに対して
6 オープナーのジャンプリビッドに対して
7 オープナーのスーツテークアウトに対して
8 オープナーのリバースに対して
9 オープナーのジャンプシフトに対して
1 オープナーの1NTリビッドに対して
★レスポンダーのノンフォーシングリビッド
大まかに弱いビッドから順番に触れてみよう。
1D − 1H
1NT− 2H
レスポンダーのハンドは弱く、オープナーは通常パスする。
1D − 1H
1NT− 2D
オープナーの最初のスーツに戻すのは、自分のスーツをリビッドするより若干
強い。はっきりと弱いハンドであれば最初にレイズしたはずだからである。
1C − 1S
1NT− 2D
スーツテークアウトは弱くも強くもないビッドである。ノンフォーシングであ
ってビッドする義務はないが、オープナーがスペードにプリファーしたりダイ
ヤモンドをレイズしたりすればレスポンダーはゲームを狙うこともありえる。
1H − 1S
1NT− 2NT
ゲームインビテーションで、強さはバルなら11-12、ノンバルなら9-10である。
2NTの後のオープナーの3Hまたは3Sはフォーシングである。
1C − 1H
1NT− 3H
1NTリビッドが12-14か15-16かに関わらず、強いインビテーションである。
1D − 1S
1NT− 3D
強いインビテーションであるが、フォーシングではない。強さはバルネラビリ
ティによるが、12-14の1NTに対しては次の例まで考えられる。
AQ653 9 KJ83 1074
★レスポンダーのフォーシングリビッド
1D − 1H
1NT− 2S
レスポンダーのリバースは全てフォーシングである。
1H − 1S
1NT− 3H
両メジャーがビッドされている時のパートナースーツでのジャンプはフォーシ
ングである。前節で述べたようにマイナーでのジャンプがノンフォーシングな
のに対して、メジャーでのジャンプをフォーシングとするのは、次のようなハ
ンドで良いゲームコントラクトを見つけやすくするためである。
KQ842 AJ7 Q6 752
3NTをビッドする価値はあるが、4Sまたは4Hの方がより安全なコントラ
クトかもしれない。
1C − 1S
1NT− 3H
ニュースーツでのジャンプは、これに匹敵する1H−1NT−3Cなどという
シークエンスと同様、1ラウンドフォーシングである。レスポンダーは次のよ
うなハンドを持っていることが考えられる。
AK1042 Q10752 6 83
オープナーの1NTが12-14で、3Hに対し3Sしかビッドできなければレス
ポンダーはパスすべきである。従って、オープナーはパートナースーツの一方
に良いサポートがある場合はゲームをビッドしなければならない。
2 オープナーの2NTリビッドに対して
★レスポンダーのノンフォーシングリビッド
レスポンススーツのリビッドが唯一の消極的ビッドである。
1D − 1H
2NT− 3H
1H − 2C
2NT− 3C
両ケースとも、ゲームは不確かだというメッセージを送っている。レスポンダ
ーのスーツは長いがハイカードを欠いていることが予想される。
★レスポンダーのフォーシングリビッド
オープンスーツに戻したり、ニュースーツをビッドするのは1ラウンドフォ
ーシングである。
1C − 1H
2NT− 3C
レスポンダーは強いこともあるが、オープナーが3Hの場合、パスしても構わ
ない。
1S − 2C
2NT− 3S
事実上のゲームフォーシングである。
3 オープナーの3NTリビッドに対して
スラムへ全く積極性を示さないビッドと、少なくとも前向きのビッドとの区
別を示そう。
★積極性を示さないビッド
レスポンダーがメジャーをリビッドするのはサインオフである。
1D − 1H
3NT− 4H
★前向きのビッド
上記のシークエンスを除いて、3NTからは逃げないということが原則であ
る。次のビッドは、軽い建設的なシークエンスである。
1C − 2S
3NT− 4H
スペードJ10の5枚とハートKの5枚で3NTを邪魔してはならない。オー
プナーの3NTはクラブスーツに基づいていることが考えられるからである。
このシークエンスには少なくともメジャーにAJの5枚とKの5枚くらいは欲
しい。
パートナーのメジャーに戻すのも積極的なビッドである。
1H − 1S
3NT− 4H
弱いハンドでは、レスポンダーは最初にレイズしたであろうことを思い出して
欲しい。レスポンダーのハンドは次のようなものだろう。
AQ654 K73 J8 985
★フォーシングのビッド
4レベルのマイナーはフォーシングである。
1S − 2C
3NT− 4C
この4Cは強いビッドであるから、オープナーはハンドによっては6をビッド
して構わない。3NTの後5Cにジャンプするのはもっと弱いハンドを示す。
4 オープナーのレイズに対して
★レスポンダーのノンフォーシングリビッド
3レベルでオープナーのマイナーに戻すのは積極的ではあるがノンフォーシ
ングである。
1D − 1S
2S − 3D
レスポンダーのスペードは4枚の可能性が高いとオープナーは考えるべきであ
る。レスポンダーのハンドはゲームの望みのある次のようなものであろう。
AQ85 42 K1074 Q84
オープンスーツがメジャーであっても、このシークエンスはノンフォーシン
グである。
1H − 2C
3C − 3H
レスポンダーは、3へのダイレクトレイズと同じくらいの強さを持っているが、
トランプサポートは3枚である。次の例がミニマムであろう。
105 A97 765 AQ1082
もう少し強くなればノンフォーシングの3Hの代わりに違うビッドを考えねば
ならない。
76 J97 A105 AK1082
3Cの後は、3Dが最適のビッドである。
105 AJ7 765 AK1082
4Hとビッドする。ハート4枚、クラブ4枚は通常1Cオープンだから、オー
プナーのハートは5枚あることが多い。もし、オープナーのハートが4枚の時
は、ハートにハイカードが集中したハンドのはずで、4Hの方が3NTより良
いコントラクトであることは少なくないであろう。
★レスポンダーのフォーシングリビッド
以下の状況でオープンスーツに戻すのはフォーシングである。
a 両メジャーがビッドされている時
1H − 1S
2S − 3H
1NTリビッドの項で述べた1H−1S−1NT−3Hと同様である。他に、
1S−2H−3H−3Sもフォーシングである。
b レスポンダーがマイナーでジャンプした時
1D − 1S
2S − 4D
レスポンダーはどちらかのスーツでゲームを考えている。
c ダブルレイズの後
1C − 1H
3H − 4C
4Cはスラムトライの始まりのように聞こえる。
シングルレイズ後のニュースーツはトライアルビッドで、1ラウンドフォー
シングである。
J8 KJ82 AQ9 Q1042
1C−1H−2Hの後どうするか。3NTが4Hよりプレーしやすいコントラ
クトかもしれず、3Dとビッドしてダイヤモンドのコントロールを示す。3C
はノンフォーシングであって、このハンドでは弱すぎる。
5 オープナーのミニマムレベルのリビッドに対して
ミニマムのリビッドの後、レスポンダーの問題は、何がフォーシングかを知
ることより、ビッドするか否かと、どのスーツをトランプにするかということ
である。
★レスポンダーがパスすべき時
オープナーが制限された強さを示しているのであるから、レスポンダーは弱
いハンドでテークアウトすべきではない。
1D − 1S
2D − ?
Q107642 K63 5 J62
パートナーの2Dより2Sの方がメイクする可能性が高いかもしれない。しか
し確かとは言えず、次で示すように2Sリビッドはこれよりかなり良いハンド
でなされるから、このハンドではパスする。
K9643 A7542 6 43
ゲームの可能性は薄く、セカンドスーツを示す義務を考えることはない。ここ
で2Hとビッドするとオークションが制御不能となるおそれがある。
KQ64 KJ6 97 10852
アンビッドスーツには程良い備えはあるが、コントロールとダイヤモンドサポ
ートの欠如から2NTには力不足である。
★オープナースーツのレイズと2NTの選択
1レベルのレスポンスに対してオープナーがリビッドした場合、1NTを通
り越してビッドしたということから、リビッドは良い6枚スーツとサイドスー
ツにあまり点の無いハンドを示す。この点に留意すれば、2枚でサポートする
のが良いビッドになる場合がしばしばある。
1H−1S−2Hとなって以下のハンドを持っている。
A9764 Q4 A65 J62
クラブが止まっておらず、2NTより3Hが良い。
KJ854 106 A7 K742
2NTと言えるが、ダイヤモンドとクラブのストッパーは十分でないし、コン
トロールハンドでもあって、3Hとスーツのゲームを狙う方が良い。
A96432 A8 QJ2 74
2Sではアンダービッドだし、3Sというのにはスペードが貧弱である。3H
とインビテーションするのが良い。
一方、2レベルのレスポンスに対してのリビッドの場合、オープナーが6枚
スーツであるとの推定はできなくなる。
A7 106 KJ854 K742
これは2つ前のハンドのスペードとダイヤモンドを入れ換えただけで同じハン
ドである。1H−2D−2Hに対しては2NTとビッドする。
★レスポンダーのスーツをリビッドすべき時
既にたびたび述べたことだが、レスポンダーは積極的な目的がない限り自分
のスーツをリビッドすべきではない。
1D − 1H
2D − 2H
次の2つのハンドが上記シークエンスの大まかなミニマムとマキシマムである。
K65 KJ10842 62 98
K65 AK10653 62 98
ジャンプリビッドはフォーシングではないが、強いインビテーションであっ
て、時として非常に良いハンドでなされる。
A65 AKJ653 62 98
1D − 1H
2D − 3H
この場合、オープナーは、次のようなハートのコントラクトに不向きな戦術的
オープンをした場合にのみパスできる。
943 4 AKQ873 742
マイナーのリビッドは常に3NTインビテーションで、次のような強さを持
っている。
5 A82 943 AQJ974
1S−2C−2Sの後、3Cがピッタリである。
★ノンフォーシングのレスポンダーのスーツテークアウト
最初のスーツにオープナーが2レベルで戻すことができるようなスーツテー
クアウトは建設的であるがノンフォーシングである。
1C − 1S
2C − 2H
この章の最初に述べたように、レスポンダーは2Cが希望に沿わないという理
由でニュースーツをビッドすべきではない。このビッドはパートナーにもう一
度ビッドすることを強く奨励している。
★フォーシングとなるレスポンダーのスーツテークアウト
レスポンダーのリバースと3レベルのニュースーツは1ラウンドフォーシン
グである。
1C − 1D
2C − 2H
レスポンダーは2スーターを持っていることもあるし、次のように3枚ハート
のこともある。
95 AK2 K10843 J106
オープナーがビッダブルでない4枚ハートを持っていて、2Hが3Hにレイズ
されたとしても、4Cと直せるので危険ではない。オープナーがここでセカン
ドスーツであるハートを4レベルにレイズをすることはないし、3枚でレイズ
することもない。
次回も、「レスポンダーの2回目のビッド−続き」です。
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玉川事業所
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記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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