No.1489 |
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From: SHIOYA Makoto
Date: Wed, 11 Nov 1998 20:01:26 +0900
Subject: [BR] Princess Takamatsu
塩谷です。
土日に高松宮妃杯(ミクストペア)に出てきた。パートナーは西村輝子さん。
11/7(土)予選
出社日だったが休暇を取ってYBKに行くと成田君もいた。
83ペア中56ペアが予選通過。出だしの3ラウンド(1ラウンド=2ボード)
で4ボードも「お貰い」があって、快調の出だし。
まず、そのお貰いのボードの一つをご紹介しましょう。
予選第1S、Brd #11 Dealer S, neither vul.
AK1032
10962
−
J874
854 N Q96
854 W E AKJ7
Q9432 S AJ87
Q6 A10
J7
Q3
K1065
K9532
パス、パスとなって、Nの私は1Sオープン。Eダブル、Sパス、W2D。
私は当然パス、E2NT。これをパートナーのSがダブル。Wパス、私はヤバ
イと思ったがパスしかない。Eは大長考の末、3D。Sはこれもダブル。
S W N E
P P 1S X
P 2D P 2NT
X P P 3D
X all Pass
私はスペードKのリード。A、3と続ける。Sはラフして、クラブ2。今度
はWの女性が大長考。結局チビを出してくれて、後々ハートのフィネスもして
くれて、3Dダブルがダウン2となり、38.5点(Max40)を頂きました。クラブ
を当てられてハートもドロップされるとメイクするところだった。ビッドから
考えてそういうプレーはやらなそうだが。
それよりも、2NTbyEでやった場合、スペードリード、クラブリターンを
しないと、作られてしまう。そんなディフェンスは私にはできそうもなく、勝
負されたら、逆に相手に大プレゼントをするところだった。
これが最初のボードで、本日は運がイイと思ったのだが、その後はどんどん
いつものようになり、第1セッション終了時には結局50位。
第2セッションはお貰いも少なくなり、更に実力どうりの成績しか取れない。
セッション後半からは「節約」と言う言葉が一部のペアの間で言われはじめ
た。これは、「予選落ち」という暗い言葉は良くない、人生は何でも前向きに
考えよう、明日の決勝のエントリーフィーを節約するのだと思おうという意味
である。
最後から3ラウンド目に決定的なミスが二つも出て、本当に明日は節約でき
るなと思っていたのだが、最終ラウンドでお貰いがあり、結局59位。
56ペアが予選通過とは言いながら、成田君のように通過しながらも
「決勝には出ません。」
というぜいたくなペアが4ペアもあり、結局60位まで予選通過のお許しが出
た。
こう書くとお貰いばかりで得点したと思われるだろうから、お貰いでないや
つも紹介する。とは言っても実力でとったのではなく運が良かっただけだが。
予選第1S、Brd #9 Dealer N, E-W vul.
KQ
AJ95
AQ876
108
J83 N A954
106 W E KQ4
K42 S 1093
AQ965 K43
10762
8732
J5
J72
Nが1Dオープン、パス、パスとなってWが2C、Nは2H。Eの私は大長
考して2NT。これがコントラクトとなった。
OLはダイヤのJ。ダミーからKを出すとNは小考後Aで取って、ダイヤ6。
ダミーからハートを2回引けるので、2NTジャストメイクし、31.5点(Max40)
ゲットした。
11/8(日)決勝
全国から予選を勝ち抜いてきた10ペアを加え、全66ペアのミクストペア。
若い女の子はほとんどおらず、ブリッジ以外の楽しみは全く無い。
予選からのキャリーオーバー(予選の成績を一部持ち込む)があり、トップ
のペアは128点、我々は1.04点(百四点の間違いではない)。
決勝ともなるとお貰いはほとんどなく、我々は蒔くばかり。第1セッション
を終わって63位、つまりビリから4番。ビリにだけはなりたくないもんだと
思う。
第2セッションになっても、負けるはずのないカードに負ける(*)などパ
ートナーはまだ寝ている。私も2Sをダブッて3メイクされてしまう等、相変
わらず。
*)2NTのプレーで、5422ディストリビューションのスーツを3回プレ
ーし、デクレヤラーのハンドは10、7の二枚、オポーネントは8の一枚にな
る、そこで7を出して負ける。スローインとかでなく単なるミス。出たアナー
は全部覚えていたが、5枚目は負けないとエスタブリッシュしないと思ったと
言っていた。
しかし、そんな我々を気の毒に思ったのか、後半は大量にお貰いをいただき、
終わってみるとセッション7位、オーバーオールで43位にまで浮上した。
決勝第1S、Brd #1 Dealer N, neither vul.
1075
Q9
AJ873
962
K984 N AJ3
J6 W E 10742
KQ62 S 109
J85 AK103
Q62
AK853
54
Q74
私はEにいて1NTオープン(ウィーク)し、それが流れてデクレヤラーに
なった。
OLはハート5、Q、ハートリターン、K、Aと取られる。私はダミーから
ダイヤをディスカード、Nはクラブを捨てる。ここでSの女性はダイヤ5にス
ィッチ。私はう〜んとうなって、結局チビを出し、Jに負けてしまった。Nは
クラブリターン、これもフィネスし、Qに負ける。Sの女性は、
「さっきは間違えちゃった。これを出しておかなければいけないのネ。」
と言って、ハートで私の10を追い出しにきた。
後はどうやってもダウン2。マッチポイントは3.5(max32)と非常に悪い。
ダイヤを捨てたのは確かに私のミス(*)だが、オバさんの発言はヒドイじ
ゃないですか(もう女性と呼ばずオバさんと呼ぶ)。間違えちゃった結果、ベ
ストディフェンスになっているとは、ウサギさんを見るようだった。
(*)ダイヤを3枚にしてしまったので、Kを出すとNにホールドアップされ、
次にブラックスーツのフィネスが抜けてSに入った時にダイヤを出されてしま
う。クラブを捨ててダイヤを4枚にしておけば、ダイヤで2つ取れる。
しかし、最初にダミーを見た時のおおよその方針として、私は、
クラブはAKと叩く。
ダイヤはJのフィネスをする。
ハートはひとりでに止まる。
スペードはオポーネントに触わってもらう。
と考えていたので、その方針通りにしたのだった。この方針はチーム戦だった
ら、かなりイケルかと思うが、ペア戦ではやってはイケないのかもしれん。
決勝第1S、Brd #26 Dealer E, both vul.
KQ10x
−
AQJxxxxx
x
Nにいて上の手を持っていると、Eがプレシジョン2Cオープン。これは、
クラブ6枚以上か、クラブ5枚ならメジャー4枚を持っている15点までを
示す。パートナーは2Hオーバーコール、Wはパス。
ここで私は5D。ペア戦でもチーム戦でも普通でしょう。パートナーは6
にレイズした。フルハンドは、
KQ10x
−
AQJxxxxx
x
942 N AJ76
10865432 W E −
− S K42
1052 KJ9764
85
AKQJ97
103
AQ3
OLはスペードAで6Dはダウン1。24点(max32)と結構良い成績だっ
た。6Dに行ったペアが多かったが、普通は、Eが1Cオープンなので、
レベルに余裕があってスラムにいきやすいのかもしれない。
後で話を聞くと、Sが1NTとオーバーコールして、Nがステイマンを
使ったペアだとか(結局6Dに行ったらしい)、Sの4Hになって舌なめ
ずりをしてパスしたWとかがいた。
決勝第2S、Brd #22 Dealer E, E-W vul.
1084
J94
Q96
QJ104
S
E W
N
AJ952
AK10
KJ107
2
E S W N
1C P 1D 1S
P 2S P 4S
P P P
Eの塩谷はクラブKのOL。Wの3(ローは偶数枚)を見て、Aを続ける。
デクレヤラーはラフし、手からダイヤ10を出し、ダミーのQをプレーする。
WはAで勝ってハートリターン。NはAで勝って、ダイヤ7→9とダミーに入
り、クラブQでハートをディスカード。そしてスペード10を流すとEがKで
勝った。
84
J9
6
J
S
E W
N
AJ9
K
KJ
−
ここでEはスムースにクラブ7を出した。ダミーJ、Wはフォロー。
さあどうする? 赤間君。
これは、ケルゼイのブリッジロジックの最初の方に載っている、つまり初歩
的な問題にそっくり。
私は、ディフェンスしながらも初歩的すぎて、こんな問題をデクレヤラーに
やらせるなんて恥ずかしいと思っていた。
二重の意味で。
さて、ここまで行数を稼いだけど、赤間君、どうしたかナ?
うちのデクレヤラーはJで勝って、ハンドのダイヤを捨て、スペードを引い
て、長考した後、フィネスした。
当然、フィネスは抜けてダウンワン。
私のハンドは、KQ 7653 832 AK97。
クラブを出すディフェンスは、フィネスのエントリーの無いダミーにわざわ
ざ入れてくれるんだから、フィネスさせたいというディフェンス。だから、デ
クレヤラーはフィネスしてはならない。うますぎる話には注意しろってやつ。
上で、三重の意味で恥ずかしいといったのは、一つには、これがバカバカし
い程簡単すぎるワナだということ(ディセプションと呼ぶには恥ずかしい)。
二つ目は、これがより問題なのだが、デクレヤラーが
「エントリーが無いのに作ってくれた。このディフェンダーはヘタだな。」
と思うこと。
結局、デクレヤラーが長考してからワナにはまりにきたということは、私の
二番目の懸念が当たってしまったということを証明しているように思える。
長くなったので、この辺りで失礼。
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玉川事業所
記録技術研究所
記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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