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From: SHIOYA Makoto 
Date: Wed, 04 Nov 1998 10:35:28 +0900
Subject: Acol #1 [BR]

塩谷です。


エコールシステム入門

 これからエコールを勉強したいという人のためにこれを贈ります。また、既
にエコールを良く知っている方には、私のエコールに対する考え方に対して、
ご意見、ご批評をいただきたいと思います。
 内容は、T.リースの "Acol System of Bidding" を中谷さんが訳してJCBL
ブレティンに連載した「エコールシステム」を種本とし、これにクロウハース
トの "Precision Bidding in Acol" の内容を付け加えてあります。9割以上
は本の内容そのままですが、私の考えで変更したところもあります。

                       1998・11・2 塩谷



<はじめに>
 エコールはリミットビッドを多用するシステムで、「言いたいスーツを言い
たいレベルまでビッドせよ」という格言にその特徴が良く現されている。
 エコールには大きく二つの流派がある。リースが言うところの「サイエンテ
ィフィック派」と「ナチュラル派」である。
 サイエンティフィック派はアメリカ的とも言え、スーツの枚数を重視する傾
向が強く、いわゆる「スタンダード」の考え方であって我々にもおなじみのも
のである。
 リースを旗頭とするナチュラル派は、スーツクオリティを重視する傾向が強
い。そのビッドは、世間から「エコール的」「イギリス的」と半ば賞賛、半ば
あきれられて論評されるものであり、サイエンティフィック派から見ると奇異
だったり、過激だったりすることがある。
 これからご紹介して行くのは、ナチュラル派のエコールで、これにサイエン
ティフィック派の考え方を少し付け加えたものである。


<ハンドの評価>
1 絵札点(HCP=High Card Points)
 おなじみのA=4、K=3、Q=2、J=1である。
 この評価法では、Aは過小評価され、Jは過大評価されている。スポットカ
ードはカウントしないことになっているが、10=0.5、9=0.2などと点を与
える人もいる。しかし、通常は、10、9の有無で「良い12点」とか「悪い14
点」などと調整する。
 単に「点」と言った時はこのHCPを指す。

2 プレイングトリック
 ノーマルブレークを想定した時に取れるトリック数。単にトリックと言う。

  AKQJ109   6トリック
  AQJ10     3と1/2トリック
  AJ109     2と3/4トリック
  AQ8632
   トップ3枚でまず数える。これは1/2トリック。
   4枚目は1/2トリック。
   5枚目以降は1トリックづつ。
   合計4トリック。

3 ルーザートリックカウント(LTC)
a 各々のスーツのA、K、Q抜けをルーザーとカウントする。

  Axxx KQx xx AQxx

 スペード2ルーザー、ハート1ルーザー、ダイヤ2ルーザー、クラブ1ルー
ザーで合計6ルーザー。

b 9枚以上のフィットは1ルーザー減らす。

 スペードをKxxxxと持っていて、パートナーが1Sオープンしたら、1
ルーザーとカウントする。

c 単独のQは2.5ルーザーとカウントする。

d オープンハンドは7ルーザーとみなす。

e パートナー同士のルーザーを合計し、24からこれを引き、残りが取れるト
リック数。

  AJxx Kxxxx x Jxx

 1Hオープンに対し、スペード2、ハート1(9枚フィット)、ダイヤ1、
クラブ3の計7ルーザー。オープンハンドは7ルーザーだから、7+7=14。
24ー14=10。ゆえに4Hとビッド。

4 クイックトリック、ディフェンシブトリック
 A=1、K=1/2、AK=2、KQ=1、AQ=1と1/2。


 次回は「オープンの概要」です。

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玉川事業所

記録技術研究所
記録技術研究企画課

塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp

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