NEC杯レポート Part 29

成田です。

 NEC杯レポート(その29)です。

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14.準々決勝第1ラウンド(vs Defending Champs 戦)
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の続き第6弾です。

 再び8番。
 裏テーブルでのビッドとプレイが判ったので簡単に紹介する。

●QF−Rd1−#8 <プレイの楽しみを奪われた?>

       K9
双方ノンバル Q952
       J64
       8753
A654         J1087
KJ4          76
Q1095         8732
J2           Q104
       Q32
       A1083
       AK
       AK96

 平田隆 ゲラー 陳   荻原
 W   N   E   S
 1D  P   P   Dbl
 P   1H  P   4H
 P   P   P

 コントラクト:4H by N。
 ゲラーさんは、寺本プロのようにプレイを堪能することができな
かった。というのは、Wがライトオープンしたためにハートのゲス
がほぼ自動的に当たってしまったからだ。すなわちハートKをWに
仮定して、ハートAをキャッシュしてからハートQに向けてSから
ハートチビを出して終わりである。
 この結果を見て、「だからライトオープンはいけないんだな」と
は成田は決して思わない。これはペアのスタイルの問題だからだ。
確かにこのハンドでは外れであったが、トータルとしてこのスタイ
ルの当たりの回数が外れの回数を上回れば良いのだから。まあ平田
隆彦君のライトオープンは今回は外れとは言え、我々のテーブルで
の寺本プロの準ナイスプレイにより、失点にはつながらなかったの
だから良しなのだろう。


●QF−Rd1−#10 <難しいジャッジ>

 あなた
 W   N   E   S
         1D  2H   2H=プリエンプティブ
 ?

 KJ      ビッドの問題である。あなたはW。ボスバル。
 J1086    左のハンドを持っていて、上のようなビッドと
 KQJ1072  なった。
 5       どうする?

 以下に、実際の我々のテーブルでのビッド&プレイを紹介する。

       Q1053
双方バル   −−
       943
       AKQ1094
KJ           A974
J1086         K2
KQJ1072       A865
5            J76
       862
       AQ97543
       −−
       832

 成田  井野  阿部  寺本
 W   N   E   S
         1D  2H   2H=プリエンプティブ
 3NT P   P   P

 正解は「3D」。超アンダービッドが今回は正解。成田は長考の
末(阿部さんのお株と奪うような)3NT。惨めだったのは、井野
さんがクラブAをリードして6つのクラブを打ち抜いている間、
ハンドがシュードスクイズになったこと。すなわち、ハートを全部
捨てきれずに結局ウィナーを削るハメになり、3ダウンしてしまっ
た。寺本プロもさすが。3Hでなく2H。3Hの後の3NTなら、
成田はもちろんシュードスクイズになどかからずに、ハートを全て
捨ててしまって2ダウンになったはず。
 成田のジャッジは外れであったが、このハンドでどうビッドする
のが本当のところ期待値が高いのだろうか。チーム戦だから、最終
的に5D以上をやるつもりで3Hというのが良かったような気がす
る。Eがハート以外の3Aceなら、3NTもコールドだが、5D
もほぼメイク。もう少し強いと6Dが出来るし。3Hをやめた言い
訳をしてみると、あとでダイアに戻す事になった時に「ハートに
コントロールが無い」「全体のコントロールも無い」「エースが
1枚も無い」ということをとてもパートナーは想像できないだろう
と思ったこと、さらにあまりパートナーが3Hに対して3NTと
ビッドしそうにないとも思ったから。今回は完全な外れではなかっ
たが(5Dもできないのが救い)難しいジャッジだ。
 裏のW(平田隆彦君)は、S(荻原さん)の2Hに対して3Hと
ビッドしたらしい。

 平田隆 ゲラー 陳   荻原
 W   N   E   S
         1D  2H   2H=プリエンプティブ
 3H  4C  4D  5C
 5D  Dbl P   P
 P

 裏のテーブルのビッドはおそらく上記。ディフェンスは簡単。
ハートA、ハートラフ、クラブAで1ダウン。裏のおかげで成田の
バルの3ダウン、−300点のボードは、3IMPの失点で済んだ。

 最後に井野さんの癖(?)を紹介する。彼はノートランプのディ
フェンス中にディクレアラーがショウアウトするとき、「ラフ?」
とからかうのだ。いやいやこれは成田がディクレアラーの時だけな
のかもしれないが。今回の10番でも例外ではなかった。成田がク
ラブ2回目をショウアウトする時に、「ラフ?」。
 もうひとつ成田が苦笑いせざるを得ない井野さんのコメントを。
「ごめんよ寺本、ハートを出せなくて。」

 おっと、もうひとつ局後の会話を紹介。
成田「すいません。ハートを全部捨てていれば2ダウンでした。」
阿部「しょうがないんじゃない?キビツアーが後ろに沢山見ている
   ところで、ウルトラ沢山ダウンじゃあ格好悪いからね。」
 阿部さん、慰めてくれてありがとうございました。

(つづく)