No.3288 | 上へ | 前へ | 次へ
From: SHIOYA Makoto 
Date: Mon, 22 May 2000 19:24:29 +0900
Subject: 解答#1

塩谷です。

 問題の解答を3回にわけてお送りします。

 今回は考える問題ということで、他の人がどう考えるているのか、正し
く考えるにはどうすれば良いかを小林君に勉強してもらうために、皆さん
の解答を公開させていただきます。


<問題1> チーム戦、ナイザーバル。

 53 K73 A1094 J742

 パートナーがディーラーで1Sとオープンしてきた。1NTとレスポン
スするとパートナーは2Cとリビッドした。システムはエコール。

問1 パートナーの代表的な手を一つ書いてください。

成田> AJxxx Qxx x  AKxx
畔柳> Axxxx Kx  xx KQxx
坂本> AQxxx xx  Kx K10xx
塩谷> AQxxx xx  Qx KQxx

萩原> AQ1084 7   85 KQ952
小林> KQxxx Ax  Qx Qxxx

 「代表的」とは「普通の」「確率的に多い」という意味でしょうから、
5422や5431の13点くらいのハンドを書けば良いわけです。
 そういう意味で最後の2つ以外は普通でしょう。

 萩原君のは5−5でスペードの10、8、クラブの9があるのでかな
り強い手です。「代表的」というにはかなり変わっていますが、まあ、
ありうる手と言って良いでしょう。
 これに対して、小林君のは全スーツに絵札があり、パッと見た感じ違
和感を覚えます。クラブに絵札が少なく、これだと1NTをパスする可
能性がありえます。

#本題からはずれますが、皆さんの個性が出ていて面白いですね。
 成田君のはかなり良い手。いつも良い手を引きなれているのか? そ
れとも願望か? 畔柳君のは一番弱い。坂本、塩谷は恐ろしく良く似て
いる。などなど。


問2 ゲームが出来るかもしれない都合の良い手を一つ書いてください。

成田> AKJxxx、xx、x、AKxx
畔柳> AKxxxx xx x KQxx

坂本> AQxxx Axx x  KQxx
塩谷> AKJxx Qx  xx KQxx

萩原> AKQ84 7  J6 KQ952
小林> QJxxx Ax QJ KQxx

自分のハンド(再掲)
   53   K73 A1094 J742

 成田、畔柳は6−4路線を取りました。しかし、二人とも強すぎるハン
ドではないでしょうか。成田ハンドはエコールツーで開くし、畔柳ハンド
は、1NTに3Cとリビッドしそうです。
 萩原ハンドも3Cリビッドでしょう。

 坂本ハンドは5C用、塩谷ハンドは4S用と、ちょうど良く2種類のハ
ンドができました。

 小林君は3NT用と、ちょうど良く3番目の...と言いたい所ですが、
これはまた妙なハンドを作り出しました。ビッドしたスーツに絵札があ
るというエコール感覚がまだ身についていないようです。このハンドは
1NTでオープンする人がいるかもしれません(私はしないけど)。


問3 結局何と言いますか?

成田> 3C
坂本> 3C
畔柳> 3C

小林> 2NT

萩原> パス
塩谷> パス

 小林君の2NTは論外です。ゲームに向かうのなら、自分のハンドの特
徴、すなわちクラブサポートを示すべきです。オープナーがもし小林君の
想定ハンドのような変な手を持っていたら、自分で3NTとビッドするで
しょう。
 さて、3Cとパスに分かれましたが、どちらが良いのでしょうか? 次
のような試算をしてみました。

         確率  パスした時の得点 3Cとビッドした時の得点
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5Cメイク    10%    150       400
3Cメイク    70%    110       110
2Cしか出来ない 20%     90      − 50
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
期待値             110       107

 このテーブルどう思いますか? 3Cメイクは両者で共通ですから、違
いは5Cメイクと2Cしか出来ないというところだけです。要するに、ゲ
ームが出来る可能性に比べて行き過ぎになる確率が2倍程度なら、パスと
3Cがほぼ釣り合うというわけです。
 上記の確率は何となくそれっぽい(マイクロブリッジにハンドを配らせ
てみたら1:2:2でした。5ボードだけのデータです)ので、ここでの
結論はパスも良し、3Cも良しということになります。
 私自身は、クラブとハートの絵札が入れ替わっていれば当然3C、クラ
ブがJ9xxであればきっと3Cと言うでしょう。

 実戦(横浜でやった社会人IMP、塩谷は観戦)では、小林君は3Cと
レイズし(実戦の方が正しいじゃないか!)、パスとなり、坂本氏が四苦
八苦してプレーしていました。フルハンドと結果は忘れました。

<問題1の結果>
 小林君は零点だ。

----
玉川事業所

記録技術研究所
記録技術51研究室

塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp

上へ | 前へ | 次へ