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From: nari@tvq.canon.co.jp
Date: Wed, 19 Apr 2000 11:57:57 +0900
Subject: [BR]NEC杯(その32)

成田です。

 NEC杯レポート(その32)です。

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15.準々決勝第2ラウンド(vs Defending Champs 戦)
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 第2ラウンドは確か19:20くらいから始まったと思う。こん
な遅い時間から始まる試合も珍しい。成田は休みなのでユース代表
メンバーである正村君と一緒に散歩に出た。自称ライオンヘッドと
呼んでいる彼の頭の面倒を見てくれそうな適当な店を探すのが一つ
の目的だったが、結局見つからなかった。桜木町駅まで行く途中に
あることはあったが、カット¥6500と、とてもライオンさまに
は申し訳ないようなお値段なのでご遠慮した次第。
 このラウンドからは、23番ボードを紹介する。Defending
Champs チームは井野さんがお休み。(それにしても、5人チーム
で頻繁にパートナーが替わりながら一定レベル以上のスコアを出す
というのは今更ながらすごい。)


●QF−Rd2−#23 <満足して頂く方法>

 Eのつもりでビッドしてみよう。

         あなた
 W   N   E   S
             P
 1D  Dbl 1H  P    1H=F1。
 2C  2S  ?

 K       あなたはE。ボスバル。
 K643
 J64     (問題1)
 QJ976    上記シーケンスでどうビッドする?
(Eのハンド)

 一応答えを考えてから、次の(問題2)に移って下さい。

 (問題2)
         あなた
 W   N   E   S
             P
 1D  Dbl 1H  P    1H=F1。
 2C  2S  3C  3S
 P   P   ?

 フルハンドと、実際のビディング(阿部−清水テーブル)です。

       AQ1065
双方バル   AQ108
       983
       A
87           K
97           K643
AKQ105        J64
K852         QJ976
       J9432
       J52
       72
       1043

 清水誠 今倉  阿部  寺本
 W   N   E   S
             P
 1D  Dbl 1H  P    1H=F1。
 2C  2S  3C  3S
 P   P   4C  P
 P   P

 阿部さんのビッドを正解としたい。
 (問題1)の解答は「3C」。(問題2)の解答は「4C」。

 Sに(言いたいことは言ったと)満足してもらう事が大切。
 4Cで買い取ってジャストメイクは、EWにとって良いスコア。
そう、NSには3Sは楽勝メイク、4Sは裏のスペードKをたたき
落とせばメイクだがなかなか難しそう。Wにハートシフトされた後
でスペードKをフィネスしようものなら、あらあら悲惨、シングル
トンのスペードKに負けておまけにハートラフの泣きっ面に蜂状態
で4Sが2ダウン。こうなればEWは4Cメイクの130点よりも
優れた200点を獲得できるので万々歳なのだが、裏のテーブルで
は果たしてどうなったか。

 平田隆 ゲラー 陳   荻原
 W   N   E   S
             P
 1D  Dbl 1H  P    1H=F1。
 2C  2S  4C  4S
 P   P   P

 陳さんの4Cビッドが、荻原さん(S)の4Sビッドを呼び込ん
だ。一度もビッドしていないSは、Eの3Cには3Sだが、4Cに
も(パスする訳にいかず)4Sなのだ。
 さて、ゲラーさん(N)の4Sとなった。デイリーブリテンにも
簡単に紹介されているように、なんとゲラーさんは裏のスペードK
をたたき落として4Sをメイクし、GOINGチームに貴重な13IMPを
もたらした。
 そのゲラーさんのプレイ経過を紹介する。その時彼が何を考えて
いたのかも盛り込んで。(4/18に改めて取材しました)
 T1:オープニングリードはクラブQ。→クラブA(N)の勝ち。
 T2:ハンド(N)からダイア3→4→2→10(W)の勝ち。
 T3:Wからハート9。さてさて。
 ここでゲラーさんは決断に迫られた。彼は次のように仮定した。
「Wは上から2254、Eは上から1435」そして、
「Wは、クラブはKxxx、ハートは9x、ダイアはAKQ10x」
この仮定は正しければ、もしWのスペードがKxなら平田隆彦君は
1NTでオープンしていた可能性が多い。従ってWのスペードは
ぼろ2枚でEのスペードがKシングルトン。
 T4:Wのハート9をハートA(N)で勝つ。
 T5:スペードA(N)でEのシングルトンKをたたき落とす。
 以下クレーム。
 うーむ、すごい。

 準々決勝の第2ラウンドの16ボードは、39IMP−32IMP。
トータルで65IMP−86IMP。逆転可能な点差になって、準々決勝
最後の16ボードは次の日に持ち越しとなった。

(つづく)



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