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From: nari@tvq.canon.co.jp
Date: Tue, 4 Apr 2000 17:01:11 +0900
Subject: [BR]NEC杯(その25)

成田です。

 NEC杯レポート(その25)です。

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14.準々決勝第1ラウンド(vs Defending Champs 戦)
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の続き第2弾です。

<ディフェンスの問題>
       K54    あなたはN。NSバル。
NSバル   KJ2    以下のビッド経過でEの3NTと
       K73    なった。
       QJ64   Sのオープニングリードは
8       N     ハート3(4th Best)。
984    W E    ダミーからはハート4、ハートKを
AQJ9852 S     出すとEは小考してからハート10を
A5            フォローした。
 (ダミー)        さて、ディフェンスの方針は?

 成田  井野  阿部  寺本
 W   N   E   S
         1S  P
 2D  P   2NT P    2D=GF(100%)。
 3D  P   3NT P
 P   P


<解答編(実戦の経過を見ながら)>
       K54
NSバル   KJ2
       K73
       QJ64
8            A10963
984          A107
AQJ9852      6
A5           K1083
       QJ72
       Q653
       104
       972

 成田  井野  阿部  寺本
 W   N   E   S
         1S  P
 2D  P   2NT P    2D=GF(100%)。
 3D  P   3NT P
 P   P

 「よくぞパスした」と阿部さんが思ったかどうかは全く確認して
いないが、成田のパスは正しかった。EWは3NTが唯一のゲーム
で5Dはダウンする。もし成田のパートナーが伊藤陽一なら成田は
100%4Dと言う。伊藤とのアグリーメントは「2NTリビッドは、
バランスハンド、アンビッドスートにストッパ有り」だから。ダイ
アに確実に2枚はあるというところがキーポイント。だから実際の
Eのハンドを伊藤か成田が持っていたら、2NTとは言わずに2S
とビッドする。阿部さんが2Sと言ってくれれば成田は3D、そし
て阿部さんがやはり3NTと言い、それが最終コントラクトになる
のだが、実際の経過では少なからず成田にプレッシャがかかった。
そういう意味ではビッドに関しては成田は偉かったと思う。いわゆ
る「ビッドのゲスを当てた」。
 ゆえに、ビッド問題の解答=パス。

 阿部さんは寺本プロのオープニングリードのハート3を見て、い
つものように即座に「サンキューパートナー、スモールハート」と
言ったが、Nの井野さんからハートKが出ると、珍しく迷いながら
「リードは?4thベスト?」などと確認してから小考後にハート10
をフォローした。阿部さんはおそらく「Sのハートは5枚。Nはス
ペードにはシフトしにくいだろう。」とゲスしたに違いない。しか
しながらこのプレイは危険であった。NSが常にベストディフェン
スをすると仮定したなら、すぐにハートAで取るのが正しいような
気がする。ハート4−3ブレイク、ダイア3−2ブレイクでメイク
だし、逆にハートが4−3ブレイクの時でも最初のトリックをホー
ルドするとスペードにシフトされてダウンの可能性がある。実際の
フルハンドは正にそういうハンドだった。
 ゆえに、プレイ問題の解答=すぐにハートAで取る。
 でもデイリーブリテンを読むと、あのINDONESIAの Mr.Lasutは
ハートを1回のみでなく2回もホールドし、その後AUSTRALIAペア
に正しくスペードにシフトされてダウンしたようだ。そうなのか。
超エキスパートでも全部のハンドを見ることができるわけではない
らしい。

 今度はNの井野さんが悩む番である。ハートKが勝たされた。S
のハート3のリードから、Sのハートは丁度4枚。「ダイアKを追
い出される前にスペードかクラブにシフトしなくてはいけない」と
場の雰囲気が教えてくれている。井野さんは長考の末、クラブQに
シフト。残念、というか我々チームにとっては良かった良かった。
ディフェンス側もゲス外しのお返しで元に戻った。
 ゆえに、ディフェンス問題の解答=スペードにシフト。
 でもこれはかなりのゲスかもしれない。

 という訳で、3NTは4メイク。裏のテーブルではEの陳さんは
すぐにハートAで取る「正しいプレイ」をしたために3メイク。
このボードでは「ひやっとしたご苦労さま代」として、GOINGに
1IMPが入った。

(つづく)



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