No.3066 |
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From: nari@tvq.canon.co.jp
Date: Tue, 14 Mar 2000 12:04:53 +0900
Subject: [BR]NEC杯(その14)
成田です。
NEC杯レポート(その14)です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8.予選第4ラウンド(vs Defending Champs 戦)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
の続き第3弾です。
Rd3−#9 <準備不足>
Q9
EWバル Q87642
J83
64
AJ10642 85
−− AK93
K9 A1074
KQJ93 A75
K73
J105
Q652
1082
成田 井野 阿部 陳
W N E S 2D =マルチ。
2D Dbl 2H Dbl=?
3S P 3NT P 2H =パスorコレクト。
4C P 4S P
P P
阿部さんの「ダブル」という赤いビディングカードを見た時、
成田は「しまった!」と思った。マルチ2Dに対するディフェンシ
ブビッドを決めていなかったのだ。ブルーリボンではマルチ2Dは
使えないので決める必要がなかったのだが、これは失敗。この後は
ゲスしてビッドせねばならないぞ、などと考えていると、陳さんが
迷いに迷いながら「2H」というビディングカードをトレイ上に
置く。(スクリーンがあるので、多少動作に不自然なところがあっ
ても大して問題にならない。スクリーンの良い所である。)
成田はすぐにはビッドできなかった。予め、ある程度阿部さんの
ハンドをゲスしてからビディングの方針を打ち出さねばならない。
そんな時、陳さんが何を思ったのか「3H」というビディングカー
ドを追加で重ねるではないか。成田が「それまずいんじゃない?」
という素振りをすると陳さんは「向こうに見えてないから問題ない
よ」と言う。そんな馬鹿な。成田はディレクターを呼ぶべく、きょ
ろきょろしながら手を挙げて正に声を出しかかった時、陳さんは
「じゃあやめる」などと言いながら、ビディングカードの上の数枚
を取り除いて元の「2H」状態に戻した。成田が考慮中の陳さんの
思考回路は次のようなものではなかったか。
「Wがそんなに困るような強いハンドを持っているのだったら、
より多くのビディングスペースを奪う事ができる3Hのほうが
良いに違いない。」(これはあくまでも成田個人の想像)
こりゃ、たまったもんじゃない。
何はともあれ、陳さんの2Hに対してビッドをする事に。成田は
「阿部さんのDblはダイアスートを示す」とゲスした。というの
は、第3ラウンドの台湾ペアの2D(上から4414か4405)
に対しては「Dblが2Dでオーバーコールしたいハンド」「3D
が6枚ダイアの良いハンド」というように決めていたからだ。そし
て成田はその仮定のもとにビディングを続けた。要するに最終目標
コントラクトは、4Sか5Cか5D。そして結局上記のように4S
となった。スラムルーズである。6Sよりも6Cが良いが、どちら
もメイクする。6Cもそんなにコールドではないが、まあまあのス
ラムである。ニワカペアの弱点がもろに出た。阿部さんが「僕が
2NTと入ったらスラムに行けたね」と慰めてくれたが、最低限の
取り決めをチェックし損なったのは成田のミス。(チェック担当は
成田だと自覚していた)このラウンドが始まる前に相手ペアの2の
代オープンの意味を聞くのは常識なのに。緊張していたのだろう。
ところで、マルチの2Dに対するダブルの意味だが、最近では
「12−15HCPのバランスハンド」とするのが一般的だ。おそ
らく阿部さんもそのつもりだったと思う。
裏の今倉−寺本ペアは、しっかり6Cをビッド&メイクしたので
GOINGは12IMPを失った。8−24。
「スペードもクラブもブレイクが悪くて4Sしか出来ない」とい
うような事があったらラッキーだったが、さすがにブリッジの神様
は少し前の事(注)を覚えていたようだ。
(注)昨年の「成田1NT改め3NTビッド」事件。
(詳しくは「ちょブリ」のVol.7のNo.1号を参照)
(つづく)
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