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From: SHIOYA Makoto
Date: Fri, 18 Jun 1999 17:59:03 +0900
Subject: Re: [shogi]谷川無念!
塩谷です。
将棋に関してかなり長文になってしまいましたがお許しください。
Narita>6/8(火)(第6局)の解説は先崎7段。佐藤名人勝ち。
Narita>面白かったです。解説も将棋の内容も。
Narita>終局はなんと23:53。会場での解説終了が23:58。
Narita>この観戦レポートは、来週にでもまとめようと
Narita>思っていますが、(文部大臣杯終了後)
Narita>もしこのMLへの掲載を許可して頂けるのでしたら、
Narita>ここへUPしようと思います。
是非アップしてください。
Narita>6/17(木)(第7局)の解説は田中9段。佐藤名人勝ち。
Narita>昨日です。面白かったは、面白かったですが、...
BSの様子をお伝えしましょう。
4時〜6時の放送を録画して、帰宅してから見ました。
この頃の時間帯は、極めて難解で、局面が広くて指す手が多く、かつどうやっ
てもどっちが有利か全くわからないという状態。
解説のコバケン(小林健二郎君)は「さっぱりわかりません」と頼りない限り。
ゲストで出てきた丸山君も首をかしげるばかり。
次に出てきたのは正立ち会いの原田翁で、例によってつまらない漫談をやるの
かと期待しないで見ていたら、なんとちゃんと解説を始めた。
聞き手の女流初段の女の子に全部駒を動かさせて、どんどん指してゆく。普通
解説というのは途中で止めて、「ああでもないこうでもない」とやるものだが、
原田翁は「5五角、同じく銀...」とよどみなく手を進め、どんどんやってし
まう。これを何回か繰り返すが、いつでも佐藤の玉があっと言う間に詰んでしま
う。谷川が攻め、佐藤が受けるという将棋で、甘い受けをしているせいである。
詰む度に「こうはなりませんが」と原田翁は言って観客を笑わせ、女の子に元の
図面に戻させてはまた指すということを繰り返す。
何回目かにようやく私はこれが観客サービスのためと気づいた。小林君や丸山
君が「わからない、わからない」を繰り返すのを見ていて、これではイカンと思
ったのだろう。今まで、原田翁はくだらないだじゃれと、漫談だけの人かと思っ
ていたが、このサービス精神には感心し、見直した。
(ブリッジのコメンテータも見習わねばなりませんね)
Narita>それにしても、谷川君は無念だったと思います。
Narita>昨年に引き続き、3勝2敗からの2連敗。
誤解を恐れず(承知で)言えば、以下が谷川君の敗因。
去年:
第6局まですべて先手番が勝つという展開。最終局で谷川君がせっかく先
手になったのに、名人のプライドというやつからか、佐藤君の得意技の矢倉
をやり、負け。
今年:
第1局でこれまた佐藤君の得意技の横歩取り(谷川も得意だが)をやって
負ける。これがつまづきの第一歩。
これに対し、佐藤君は第6局で投了してもおかしくない将棋をねばって逆
転するという執念をみせた。
谷川君は阪神大震災に遭ってから、「私は将棋が指せるだけで幸せです」
と、すばらしい、そして実感のこもった言葉を吐いて、衆人を感動させた。
私は、これは勝負師として大成長を遂げたと思っていたのだが、この2年間
の谷川君を見ていると、勝負に淡白になってしまったようにも思える(だか
ら、成田君が無念と思うほど、本人は無念とは思っていないかもしれない)。
なお、申し添えておきますが、成田君ほどではありませんが、私も谷川君
が好きで、昨日の将棋が終わった後、「谷川君が負けちゃったよ」とガッカ
リしながらカミさんに言ったのでした。
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玉川事業所
記録技術研究所
記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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