No.1969 |
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From: SHIOYA Makoto
Date: Thu, 20 May 1999 12:16:38 +0900
Subject: 丸の内カップ#2[BR]
丸の内杯、準決勝 キヤノン対千代田化工 −2−
前半4番 ディーラーW、ボスバル
AK
K7542
3
KQJ108
J98xxx S xxxx
AQ E W Jx
10x N Kxx
xxx Axxx
Q
10863
AQJ7654
6
坂本 塩谷
E S W N
P 1D
1S 2H 2S 3H
P 4NT P 5C
P 5H
成田−清水サイドは、
E S W N
P 3D
P 3NT
ディーラーならいざしらず、私はこんなハンドをセカンドシートで3D
オープンする気は毛頭ない。1DがダメならPである。
シャットアウトは両刃の刃で、シャットアウトする相手が二人いる時(
ディーラー)と、確実に強い手を持っているオポーネントがいる時(サー
ドハンド)は利益が大きいからどんどんオープンするが、シャットアウト
の相手が一人(セカンドハンド)と全くいない時(フォースハンド)では
損失が大きいので慎重にならねばならない。
このハンドはエコールでは立派な1レベルオープンハンドだし、ディフ
ェンスバリューもあるし(ハートに対してはもちろん、スペードに対して
もバッドブレークの絵札シングルトンは価値がある)、従って3Dとはオ
ープンしない。
以上の考え方はアメリカ式ビッドにどっぷりつかった日本では普通では
ないのかもしれないし、LOTT全盛の現在ではオールドファッションな
のかもしれない。しかし、リースの教えを忠実に守る私としては、もう一
度この手を持っても3Dオープンはしないだろう。
と、エラそうなことを書いたが、実は、3Dでオープンした方が良い場
合はなんぼでもある。
それで、坂本の2Hを見た時は本当にうれしかった。1Dで開けて良か
った!
5Hは6メイク(スペードリードで、クラブのルーザーを捨てた)。
3NTはダウン1で+13IMP。
前半9番 ディーラーN、EWバル
Qxxx
KQxxx
x
xxx
J10x S Axx
J10xx E W −
J N AKQ10xxxxx
AKxxx x
K62
A976
96
QJ107
坂本 塩谷
E S W N
P
P 1H 5D
今度は坂本のオープンが当たった。
オポーネントはオープンされてスラムが薄いと思ったのか、ヘタに情報
交換させてはまずいと思ったのか、一気に5Dと決め打ってしまった。
成田 清水
E S W N
P
P 2D 3D 3H
3NT 4H 6D X
こちらのサイドでもSはオープンした。ただし、安フラナリーで。
これが清水に火をつけてしまった。なに? 火はいつもついているって?
じゃあ、火に油を注いでしまった。3Dとキュービッド、成田はクラブに
ウィナーがあって両メジャーが止まっているから3NTとビッドする。こ
んなビッドが返ってきたのではもうたまらない。清水は勇躍スラムをビッ
ド。筆者が思うには、清水はグランドスラムルーズに一抹の不安をいだき
ながらシックスをビッドしたにちがいない。
しかし、Nにダブラれてしまう。この時、清水がホっとしたのか、不安
になったか、是非聞きたいところだ。
どちらのテーブルも6メイク。+14IMP。
前半11番 ディーラーS、ナイザーバル
AK1074
105
KQ8
KQ6
Qx S J9xx
xx E W AK9xx
AJ9xx N xx
A107x Jx
82
QJ87
1075
9853
坂本 塩谷
E S W N
1S P P
2D P 2H P
3H
ビッドは不確かだが、とにかく3HbyWになり、ダウン2。キヤノン
+100点。
成田 清水
E S W N
1S 2H P
2NT X P 3C
2NTダブルがまわってきたらどうすんべえと成田は思っていたそうだ
が、ダブルダミーで見るとどうもメイクしそうだ。が、シングルダミーで
は一体どうプレーするのだろうか。やりたくないデクレヤラーである。
結果は、成田がNに「ビッドしろ、ビッドしろ」とテレパシーを送った
のでNは3Cビッドし、成田はテレパシーが通じたのに感謝して、武士の
情けでノンダブル。
テレパシーを送っていなくても、3Cとビッドされると、成田のハンド
だけ見ると、ダウン1しかしなそうでチーム戦でダブルのは確かに危険だ。
実際はNにエントリーが皆無(セルフパンプのスペードラフはあるが)
で、3Cはダウン3でキヤノンに+150点。+6IMP。
前半13番 ディーラーN、ボスバル
976
J62
QJ762
Q3
AJ8xx S Q10x
x E W K109xxx
K10 N Ax
A10xxx Jx
K5
AQ3
8543
K987
坂本 塩谷
E S W N
1C
1S P 2S P
3S P 4S
ビッドは不確か。4Sは5メイク。
成田 清水
E S W N
1D!
1S 2D 3S P
P P
成田−清水ペアはオーバーコールのダブルレイズをプリエンプティブに
するという約束を新規に取り入れたが、使い方に誤解があったのか、Wに
勘違いがあったのか3Sで止まってしまう。−10IMP。
前半14番 ディーラーE、ナイザーバル
xx
−
K9xxxx
AKxxx
QJx S AKxx
KQ9 E W Jxxxxx
Jx N AQx
Q108xx −
10854
A1087
108
J92
坂本 塩谷
E S W N
P 1D 1H P
3H 5C 5H X ///
「ハートはたいてい2個とれる。パートナーはまさかマイナー1個くら
い取れるだろう、ダブルメイクされても5IMPだ」と塩谷は考えてダブ
ったが、ダイヤリードは振込み、次の頼みの綱のクラブもダミーに5枚が
現れては、ハートを2個しか取れず(10のフィネスが利いているが、ダ
イヤをラフするとハート2ルーザーになる)、ジャストメイク。
成田 清水
E S W N
P 1D Dbl P
3C P 3H P
4H ///
ビッドは違うがこちらも5メイク。−5IMP。
このWのハンドは、1Dオープンされたらどうするのが良いのだろうか?
ブレティンの最新号に清水プロが書いているように、現在では、1Hオー
バーコールして、後でまたダブルとか言うのが普通と思われる。ハートがボ
ロイのでダブルもあると思うが、いくらハートがボロイと言ってもスペード
と2枚差あるので、やはりオーバーコールだろうか?
かくして、前半を終わって37対23、キヤノンチームが14IMPのリ
ード。
浜松に一歩近づいた。
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玉川事業所
記録技術研究所
記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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