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From: SHIOYA Makoto
Date: Tue, 16 Feb 1999 09:49:24 +0900
Subject: Acol #17 [BR]
エコールシステム入門−その17
<プリエンプト・ビディング>
1 3の代のビッド
サクリファイス・ビッドの理論はゲームを阻止するための500点の失点は悪
くはないということにある。この考えに基づけば、バルの3オープンは7プレ
イングトリック、ノンバルのオープンは6プレイングトリックを持つべきであ
る。実際には、3でオープンすることによって敵をできないスラムやゲームに
押し上げることができるかもしれず、この場合には大きな利益を得ることがで
きる。この可能性に注目し、経験を積んだプレーヤは500点の規則を勝手に変
えている。
85 KQ109853 6 1064
規則に従えば、このハンドはノンバルの時に3ビッドに値する。しかし、この
ハンドは事実上ディフェンスできず、従ってシャットアウトに向いているので、
ファーストハンドもしくはサードハンドではボスバルで3Hオープンする。セ
カンドハンドでは確率に反するので、このような境界上のハンドではオープン
しない。
優秀なプレーヤは特にサードハンドで、1レベルのオープンに十分なハイカ
ードを持つハンドを3オープンするという逆のことを時には行ってスタイルを
変えている。
63 102 AQJ962 KQ8
サードハンドの3Dオープンは、パートナーに都合の良いハイカードがあると
3NTを逃す危険はある。しかし、このビッドはパートスコアを奪い取ったり、
敵を悪いコントラクトに押し上げる可能性があるから、危険を犯す価値がある。
3ビッドには幾分ポーカー的な要素があり、また必要でもある。
「弱いことがわかっているプリエンプトは、切れない剣のようなものである。」
2 3ビッドに対するレスポンス
3ビッドに対してメジャーでゲームを作るには、バルで3.5クイックトリ
ック、ノンバルで4クイックトリック必要である。疑問が残ればパートナーに
ノンバルではKQ10xxxxとダブルトン3つ、バルではAQJ10xxx
とダブルトン3つのハンドを仮定して二つのハンドを併せて考える。
KQ5 9 AK103 KJ986
パートナーの3Hには、サイドスーツに2〜3ルーザーを予想する。QやJが
チャンスを増すから恐らく2ルーザーであろう。そこで、バルなら2Aと他に
1トリック失うだけと考えて4にレイズする。ノンバルならパスすべきだが、
トランプが2枚あれば大部分のパートナーに対してはレイズできる。
サポートのある弱いハンドでは、ディフェンスとしてレイズする。
J653 74 Q864 AJ8
アドバンス・サクリファイスをどこかのレベルで行うことが望ましい。例えば
パートナーの3Dオープン、右手がパスの後、5Dにジャンプする。このレベ
ルで敵がスーツフィットを見つけたとしてもダウンさせるチャンスがある。
3オープンに対するレスポンスで、ニュースーツのビッドはフォーシングで
ある。一般にメジャーは2〜3枚のサポートでレイズすべきである。マイナー
のレスポンスは一般にスラム狙いとなる。
3 敵のオーバーコールに対して
敵がスーツでオーバーコールした場合は特に好判断が必要とされる。ダブル
は全体的な強さを持つ場合にのみかけることを勧める。長いトランプに基づく
ダブルは、敵が安全なコントラクトに逃げ出してしまう危険はさておき、オー
プナーが敵のレスキュービッドを適当なハンドでダブルすることができないと
いう欠点がある。ダブルが全体的な強さを保証するという合意があれば、パー
トナーシップで協力して敵を狩り立てることができる。
1064 7 AJ107652 J9
3D 3H X 3S
?
3Sをダブルする。期待されているより、はるかにディフェンス向きのハンド
である。
4 4の代のオープン
ノンバルで7トリック、バルで8トリックを示すプリエンプトである。サー
ドハンドもしくはフォースハンドの4のメジャー、特にハートのオープンは強
いハンドで戦術的に行うことがある。
92 AKQJ743 AJ6 7
パスが二つ続いた後では、問題はスラムを逃すかではなく敵のサクリファイス
である。従って足早に4Hとオープンする。
5 テークアウトダブル
3オープンへのダブルは、1レベルのダブルより多少強い必要がある。
K1062 AQ543 8 KQ2
Qが一枚少なくても1Dをダブルする。従って3Dを当然ダブルして良い。こ
のような基準を守ることはパートナーのレスポンスを簡明にする助けとなる。
4ビッドのダブルは敵のスーツに応じて区別をつける必要がある。
4Sに対しては、ダブルはペナルティで、4NTは全てのスーツ(マイナー
だけではない)へのテークアウト要求となる。
4Hに対しても4NTはテークアウトであるが、4Sを通り越しているから
マイナースーツが強調される。ダブルは原則としてペナルティだが、そこそこ
のスーツで4Sへのテークアウトは厭わないとの了解があるべきだろう。
A7 A8 KQ752 A742
4Hオープンをダブルする。
5 KQ98 AQ753 852
パスし、パートナーがフォースハンドでダブルすることを期待する。
4D、4Cに対しては、ダブルはトランプトリックではなく全般的な強さに
基づくべきである。ダブラーはいずれのメジャーへのテークアウトに対しても
十分備えが必要である。
敵のプリエンプト・ビッドに対してコントラクトを争う際、4NTビッドの
意味を誤解しがちである。4メジャーオープンの直後の4NTを除いてナチュ
ラルとすることを勧める。
4C X P 4S
P 4NT
ダブラーは次のようなハンドを持っていることが考えられる。
x AKxx AKQ10x Kxx
次回は、いよいよ最終回です。
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玉川事業所
記録技術研究所
記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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