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From: SHIOYA Makoto
Date: Tue, 24 Nov 1998 10:05:59 +0900
Subject: Acol #4 [BR]
エコールシステム入門−その4
<1の代のスーツオープン−続き>
前回に引き続き、ミニマムハンドでオープンするかどうかの判断基準を述べ
る。Principle of Preparedness のおさらいである。
7 スーツの選択
すべてのシステムに共通して言えることであるが、オープンした限りはスー
ツレスポンスに対してリビッドしなければならない(パストハンドは例外であ
るが)。オープニングリビッドに大きな影響を持つリビッドの条件をここで明
確にしてみよう。
1NTオープンの基準は、ノンバルで12-14、バルで15-17である。1NTリ
ビッドの基準は丁度この逆である。つまりノンバルの1NTリビッドは15-16
(17ではない)、バルの1NTリビッドは12-14である。これは、英語で con-
verse NT と呼ぶものであるが、日本では普通リバースNTと呼ばれている。
2オーバー1レスポンスに対する2NTリビッドは15-17である。従って13
点前後の弱いハンドでオープンする時は2レベルのレスポンスに対して無理の
ないリビッドができるか十分考慮する必要がある。
★4333
1NTに向かない平均したハンドは便宜的に1Cとオープンする必要が起き
る。
K103 AQ85 J62 K107
バルの時、1Hオープンは、2D、2Cのレスポンスに適切なリビッドが無い
から良いオープンとは言えない。1Cが無理のないオープンである。
K103 AQ85 QJ2 K107
このハンドには15点と2枚の10がある。バルならば、1NTでオープンする。
ノンバルならば、1Hオープンし2NTリビッドすれば良さそうに思える。し
かし1Cが良いオープンである。1NTリビッドで強さを正確に伝えることが
できるからである。
★4432
1NTオープンの範囲外であれば、タッチングの時はランクの上のスーツで
オープン、クラブとスペード、クラブとハートは通常1Cでオープンする。ス
ペードとダイヤはリビッドを考えてオープンする。通常、3枚スーツの上でオ
ープンすることになる。
KJ54 107 K1083 AQ4
1Dが最上のオープンである。1Sオープンすると、パートナーの2Hレスポ
ンスに対して、2NTや3Dとビッドする強さがないし、スペードはリビッド
できず、リビッドがなくなる。
AJ63 1072 AK93 J2
このハンドを1Dオープンすると、2Cレスポンスに適当なリビッドが無くな
る。一方、1Sオープンは、2Cに対しては2Dリビッド、2Hには3Hレイ
ズができる。2Hレスポンスは通常5枚を保証する。
★4441
3つのスーツのどれもがビッダブルであれば、1444は1Dで、4144
も1Dで、4414は1Cで、4441は1Hでオープンする。これでパート
ナーのあらゆるレスポンスに対処できる。
QJ92 6 AK76 KQ73
1Dでオープンする。パートナーのハートレスポンスにはスーツをリビッドを
でき、クラブレスポンスには強力なサポートがある。この手は1Cでオープン
してもリビッドに困らなさそうであるが、それより以後の展開やオポーネント
が介入したときのことを考えると1Dでオープンする方が優れている。
強力なメジャーがある時は上記の原則からはずれ、メジャーでオープンする。
5 AKJ9 Q732 K843
1Hオープンする。1Sレスポンスには2Cリビッドし、マイナーのレスポン
スは3にレイズする。
スーツの一つが弱いときはハンドを3スーターではなく、2スーターと考え
る方が良い。
9 J853 AKJ7 AJ107
ハートは是非ビッドしたいスーツではないから、ダイヤとクラブのハンドと考
えて1Dオープンする。
AJ73 7 Q853 AK105
このハンドではダイヤが弱いから1Cが最上のオープンである。
★5431、5422
5枚スーツでオープンするのが原則であるが、ミニマムのハンドで5枚スー
ツが低いランクにあるタッチング45の場合は4枚でオープンする必要に迫ら
れることがある。
K6 KQ106 AJ842 95
1Dとオープンするとハートをビッドする機会はありそうにない。例えば1S
レスポンスに2Hとビッドするのはもっと強いハンドを示す。ハートは示した
い良いスーツだから1Hとオープンし、2Dリビッドが良い。
K854 AQJ92 Q10 86
スペードの内容が悪いこともあるが、ハートはリビッダブルである。スペード
はパートナーがビッドするまでひとまずお預けにして、1Hオープンする。
★55
クラブとスペードの場合を除いてランクの高いスーツでオープンする。
KJ853 7 A10642 A3
1Sオープンする。もちろんパートナーが2Hとビッドすれば、3Dとビッド
するほど強くはないから2Sとリビッドすることになる。しかし、スペードは
リビッダブルだし、1Dとオープンして2Cレスポンスに内容の良いスペード
を隠さなければならないことに比べればダイヤを隠すことになってしまう害は
ささいなことである。
55のクラブとスペードでは、1Cオープンはより広い展開の余地を残すが、
一方、オーバーコールされると5枚のスペードを示しにくいという問題が出て
くる。内容の良いスペードを持つ中間の強さのハンドでは、1Sオープンする
のが良い。
一方のスーツが強く、もう一方が弱い時はタッチングの場合を除いて強いス
ーツでオープンする。
A7 108763 5 AKJ42
1Cオープンし、パートナーのレスポンスが1Sなら2Cリビッドする。1H
オープンしてこの貧弱なスーツをリビッドする必要に迫られるよりは良いだろ
う。ハートとダイヤのようにタッチングの場合はハイカードに関係なくランク
の高いスーツでオープンするのが正しい。
上述は一般原則であるが、戦術的な考えにも触れておこう。型にはまった考
え方はエコールプレーヤーの採るところではない。
10962 Q854 A9 AK4
1H、1Sオープンより1Cオープンが良い。他に適切なビッドがあれば弱い
メジャーをビッドするのは避ける。
KJ73 AJ83 Q103 A10
ノンバルでは1Hオープンが良い。これによってメジャーフィットをすばやく
見つけることができるし、2C、2Dレスポンスには2NTをリビッドできる。
以上
次回は、「1の代のスーツオープンに対するレスポンス」です。
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玉川事業所
記録技術研究所
記録技術研究企画課
塩谷 真 salt@csp.canon.co.jp
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