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Date: Tue, 03 Jun 1997 15:49:28 +0900
From: SHIOYA Makoto 
Subject: Re: 質問があります

 塩谷です。私からもお答えします。まずは(1)のみです。

Ito> メールが行き交うのを日々呆然と眺めています。どこかで追いかけなければ
Ito> ならないと[question@brg]というのだけをpick up して読みました。大筋は
Ito> 分かりましたが、わからないこと、ことばがたくさんあります。

>1) Shioya Makotoさんの答え 「4sはよくない/そんなに弱い手ではない。」
>    というのは、今回のビッドにかかわらず、4sを出すとそれで決まってしま
>    うからだと考えてよいのですか

 その通りです、と言いたいところですが、「それで決まってしまうから」とい
うのをどのような意味で使われているのか心配です。
 オポーネントのオープンに対して、4Sとジャンプするのは、オポーネントの
ビッドが無い時に4Sとオープンするのに似ています。このようにいきなり高い
レベルでオープンすることをプリエンプティブオープン(pre-emptive open)と
いい、プリエンプティブオープンすること、またはこのケースのようにプリエン
プティブオーバーコールすることを略して「プリエンプトする」と言います。せ
りにおける先制攻撃というわけです。
 このプリエンプトの効果は、ビッディングスペースを奪ってオポーネントにビ
ッドしにくくさせ情報を交換させにくくさせることにあります。そのためには多
少の犠牲はやむをえない、むしろ少々の犠牲は喜んで払うという点から、2〜3
トリック(場合によっては4トリック)少ない手でビッドします。例えば、坂本
氏の解答にあるハンド、

AQJ10xxx   (なお、スーツの指定が何も無いときはスペード、
x          ハート、ダイアモンド、クラブの順です)
xxx
xx

この手だけで、スペードを切り札に6〜7トリック取れます。オポーネントにダ
ブルされ、もしパートナーの手で1トリックも取れないとした時、

   ノンバル(バルネラブルで無い)時  バルネラブルの時
3S  300−500点の失点      500−800点の失点
4S  500−800点の失点      800−1100点の失点

となりますが、このような片寄った手でかつパートナーが弱い手の時は、オポ
ーネントにゲームやスラムがありそうなので、上記の犠牲が十分引き合うとい
うわけです。
 上の手で3Sをビッドするか4Sをビッドするかは「ルールオブツーアンド
スリー(rule of two and three)」、つまりバルなら2ダウン、ノンバルなら
3ダウンしても引き合う、によって決めるわけですが、最近のブリッジではオ
ポーネントの情報交換を妨げるということが重要視されるようになってきてい
て、もっと過激に、つまり「ルールオブスリーアンドフォー」くらいの感じで
ビッドすることが多くなっています。キヤノンでは坂本氏がこのようなビッド
を特に得意としております。


 このような質問をどしどししてきてください。喜んでお答えします。
 解答のレベルはこのくらいでどうでしょうか。知っていることばかりでした
ら、ごめんなさい。

玉川B化成品開発センターB31材 塩谷
salt@csp.canon.co.jp

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