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Date: Thu, 06 Mar 1997 19:24:39 +0900
From: SHIOYA Makoto 
Subject: 6NT #2 (final)

<The little Old Lady> (その2)

         A64
         A75
         QJ953
         43
          N
クラブJリード  W E
          S
         KQJ
         KJ10
         K1062
         AK7

 Eはクラブ5、私はKで上がり、ダイアモンドA(E)をノックアウトした。
クラブのリターンが来、これをAで上がり、ダイヤAを取るとボスフォローした。

 ハートのQをあてねばならない。カウンティングもできないし、なんの手がか
りも無い。ダイヤをあと三回走っても何の足しにもならなそうである。ハートJ
を出し、WにQをカバーさせるのを期待するのも一つの手だが、このおばあさん
達でさえ、Qを持っていてもカバーしないだろう。一方、ハートJに対しWがヘ
ジテートして(ためらって)からチビを出すかもしれない。こういったバアさん
というのはトリッキーなことを良くやるものだ。例えばQを持っていない時にヘ
ジテートしてみたり..。だが一方、彼女は正直かもしれない。Qを持っていて
ヘジテートするかもしれない。だから私はとにかくゲスするしかない..。しか
し..。

 そうだ! スペードJを出して、Qを持っていない時に小さいおばあさんがど
うするか見てやろう。
 Jに対して、わずかなヘジテーションが見られた。Aで上がり、ハンドへダイ
アモンドで戻り、ハートJをリードした。
 全くヘジテーション無し! フィネス!
 フルハンドは次の通り。

       A64
       A75
       QJ953
       43

 9xxx   N  10xx
 Qxx   W E 9xxx
 xx     S  Ax
 J109x     Qxxx
       KQJ 
       KJ10
       K1062
       AK7

ポストモーテム
 このお話の教訓は、ここで見られたようなプレーの習慣は、ばかばかしいこと
だし、もし意識的にやっているのなら倫理の問題に触れるということである。
 ディセプション(だまし)ということを考えに入れなければ、実に多くの場合、
プレーヤーは有効な情報を教えてくれるものである。例えば、3NTに対してあ
れこれ悩み、結局ばくぜんとした5のオープリングリードをしたとすれば、もし
かすると他の短いスーツからリードしたかもしれなかったと皆に広言しているよ
うなものだ。またスーツコントラクトに対し、長いこと考えてからオープニング
リードしたとすれば、彼に明らかなるリード、例えばシングルトン、などが無か
ったと言えるのである。

 最もやりにくい相手というのは、ビッドの時もプレイの時も一定のテンポをく
ずさないプレーヤーである。もちろん長いビッドシーケンスの後では、オープニ
ングリーダーがビッドの分析を行なうために時間をかけることがあるが、例えば
1NT−3NTのようなビッドの時にリードをためらう人は考えが無いと言って
よい。彼はふるえているのである。
 ブリッジを別の側面から見れば、こういった態度を良く観察し、適切な情報を
引き出せるよう訓練しなければならない。

玉川B化成品開発センターB31材 塩谷
salt@csp.canon.co.jp

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